ばね指

腱鞘炎は、指や手首の腱を包んでいる「腱鞘」が炎症を起こすことで発生します。この炎症が腱の動きを妨げ、痛みを引き起こします。腱鞘炎が発症する主な原因は以下の通りです。

1. 指や手首の使い過ぎ
長時間のパソコン作業やスマートフォンの操作、楽器の演奏など、手や指を酷使することが原因となります。特に同じ動作を繰り返すことが腱鞘に負担をかけ、炎症を引き起こしやすくなります。

2. 加齢による変化
年齢を重ねることで、腱や腱鞘の柔軟性が低下します。このため、炎症が起きやすくなり、腱鞘炎を引き起こす可能性が高まります。

3. ホルモンバランスの変化
妊娠・出産期や更年期にホルモンバランスが変化することで、腱鞘炎が発症することがあります。特に、妊娠中はホルモンの影響で腱が緩みやすく、腱鞘炎を引き起こすことがあります。

4. 手の使い方のクセ
無理な握り方や手の使い方が習慣化すると、腱鞘に負担がかかり、炎症が起きやすくなります。力を入れすぎた握り方や不自然な動作を繰り返すと、腱鞘炎のリスクが高まります。

5. 体の歪みや姿勢の悪さ
姿勢が悪いと手や腕に余計な負担がかかり、腱鞘炎を引き起こす原因となります。猫背や前かがみの姿勢など、身体の歪みが手首や指に負担をかけることがあります。

腱鞘炎を放置しておくと、症状が進行し、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。以下のような問題が発生する可能性があります。

1. 痛みの慢性化
炎症が続くと痛みが慢性化し、少しの動作でも痛みを感じるようになります。痛みが続くことで、日常的に不快感を感じることが増えてきます。

2. 指や手首の動きが制限される
腱鞘炎が進行すると、指の動きがスムーズでなくなり、こわばりや違和感を感じるようになります。動かすたびに痛みを感じたり、思うように動かせなくなったりします。

3. ばね指の発症
腱鞘炎が進行すると、腱が腱鞘の中で引っかかるようになり、指が「カクッ」と引っかかる症状（ばね指）が現れることがあります。これが繰り返されると、指の動きが非常に不便になります。

4. 関節の変形
腱鞘炎が長引くと、炎症が関節にまで広がり、関節の変形を引き起こすことがあります。関節が変形すると、手や指の機能が低下し、動きが制限されることがあります。

当院では、腱鞘炎の症状や進行度に応じて、以下のような治療を行っています。

1. 超音波治療（痛みがある場合）
炎症や痛みが強い場合には、超音波治療を行い、筋肉や腱をほぐして痛みの緩和を図ります。超音波治療は、深部の組織に対しても効果があり、炎症を抑えるのに非常に有効です。

2. テーピング療法
痛みのある部分をサポートするために、テーピングを使用します。これにより、手や指の動作時の痛みを軽減することができます。テーピングは、運動や仕事中でも支障なく使うことができるので便利です。

3. 手首や指のストレッチ
筋肉や腱の柔軟性を高めるために、手首や指のストレッチを指導します。これにより、血流が改善され、回復が早まります。ストレッチは日常生活で簡単にできるセルフケアとしても非常に有効です。

4. 姿勢改善・骨格矯正
悪い姿勢や骨格の歪みが原因で腱鞘炎が発症している場合、姿勢や骨格のバランスを整える治療を行います。これにより、手や腕にかかる負担を減らし、再発を防ぎます。

5. 生活習慣の指導
日常生活での手の使い方や姿勢を見直し、腱鞘炎を悪化させないためのアドバイスを行います。手首や指に優しい生活習慣を身につけることで、再発を防ぐことができます。

腱鞘炎は放置すると慢性化し、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。早期の治療が非常に重要です。

指や手首の痛みを改善したい方、狭山市、入間市、近隣地域の方で腱鞘炎を根本から治したい方は、ぜひフェニックス整骨院にご相談ください。正しい治療とケアで、健康な手を取り戻し、快適な生活を送るお手伝いをいたします。